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4728?

みんなしにすぎ






4月21日





前日の朝

起き抜けに冷蔵庫あけて

お茶のペットボトル取り出して

それを片手にアーモンドチョッコレイツの袋をガザゴソとし

チョッコレイツのなかのア・モォ~ンドッを奥歯でボリボリ噛み砕きながら

水槽を覗いて見たら

水面の浮き草のなかにピョピョピョッと泳ぐものを見つけたの

おやっ! おやおやっ!?

おかしいな~~、これはおかしいですよ~~

昨日の夜はこんなの居なかった筈ですよ?

つって

眼鏡グイィ! 眼鏡グイイ!

しながらその数をかぞえると

だいたい30匹くらいの何かの魚の稚魚であることこのうえなく

これはっ! かっ! 飼いきれる数じゃない! どうしよう困った

ということで

犯人の親のお魚さんを探してみたら

前日の夜までおなかパンパンで

おまえ、本当はホワイトライヤーモーリーじゃなくて

ホワイトバルーンモーリーなんじゃないか?

と、疑っていたホワイトライヤーモーリーさんが

ゲッソリとした姿で弱々しく泳いでいる姿を発見したの

ということで

そうか~、おまえ、メスだったんか~

随分頑張って沢山産んじゃったのね~

ということなんだけど

ほんとまじで飼いきれる数じゃないから

近いうちにお魚ショップで何匹か引き取ってくれないか

交渉しにいかんと駄目になってしまったのこと

未だに俺は無職であるけれど

たまにおちんこだしてもワタシは元気ですけど

3月くらいから色々とやらなきゃいけない事が増えて

無職のくせにちょっと忙しいな~、面倒臭いな~

という状態にアレしているのであるから

そこにきて

おまえ、コレだから

お魚がコレでアレやコレや、おまえ、アレだから

おまえ、ほんとにアレだぞ

ちょっとアレだぞ

時期とか考えてアレして欲しいアルよ~

まじで~

ということなんだけど

まあ、アレだな

冬の間からヒーターによって水温の変化のない状態でアレしているのに

それでも水槽の中で春が来たのを感じ取ってアレしちゃったのかな?

どうなんだろうね

ということで

困った事になったことこのうえないけど

それでもアレだ

浮き草の中に隠れながら元気に泳ぐ稚魚さんたち

わたし、がんばりました と、言わんばかりに

ゲッソリとしてフラフラと泳ぐ親のお魚さん

なんていうか

久しぶりに生命の輝きを見せて貰った気がするね

困ったは困ったけど

ほんといいもの見せて貰ったと思いました






ということで

桜は散りましたが

今、近所の公園の藤の花が見事で見頃だ

あれこれなにやらアレルギーの花粉なども治まりつつあり

また良い季節なってきたな~と思います

とにかく雑草も含め、綺麗なお花もポンポン咲き乱れ

最近生まれたばかりらしい赤ちゃんカナヘビも庭先をチョロチョロしたり

コンクリ地で日向ぼっこなどをしている

アリンコなど地虫たちも目に見えて増えてきている

生命が輝いておる

そして輝くウルトラソウであること

このうえ

ない

今日なんか気温28℃くらいなったようだけど

湿度が低いから室内であれば涼しい

良い季節ですな~と思うことこのうえない

でも

欲を言えばアレだ

ファインこのうえないことこのうえないんだが

そこにシロクンが居たらな~と思う

思わずにいられない

シロクンはいるよ~

おまえがシロクンの事を忘れない限り

シロクンはおまえとずっと居るよ~

たかし号の下に

あそこの路地のコンクリ塀の上に

港の漁具小屋裏のベンチの下に

ほら~ シロクン居るじゃないか~

ということで

わかる~

そういうかんがえかたもわかる~

ということなんだけど

わかっとるわ! わかっとるけどそんなもんやっぱり思い出じゃ!

この時期の快適な気温の日溜りの中で

夏毛になってきたフワフワのサラサラのシロ毛玉を

あのフムッ!とした顔の顎の下に

人差し指と中指を滑り込ませて

顎の下ころころころころころころころころしたいんじゃ

触りたいんじゃシロクンを

この季節の中で最後に1度だけでいいので触りたいんじゃあああああ

ですから

現☆現☆現世にシロクンが居なきゃ意味がないんだよおおおおおおおおなあああああ

という気持ちでいっぱいになること

このうえない

このうえないので

今日は午後から母も連れて海行った

母はまだ歩行がアレなので海の家に残して

お久しぶりに猫ババアのとこに向かった







猫ババア家の前に到着し

猫ババア出てきちゃうと猫ババアお喋りだから

猫らの写真を撮る間もなくなってしまうから

とりあえず猫らの写真を3枚ほど撮った後に

猫らと共にお隣のお家の玄関先までなんとなく歩いてみると

何か違和感を覚えた

そこの玄関先に5~6個並んでいる水を湛えた発泡スチロールの箱

そこにホテイアオイが幾つも並んで浮いていたんだけど



ホテイアオイつうのは水草の一種で

俺もお魚を飼い始めてすぐにホームセンターで購入した水草なんだけど

メダカなどを睡蓮鉢で買う際に浮かべておくような水草のアレなんだけど

そしてから

ホテイアオイつうのは俗に言う日光食いというヤツで

日光食いつうのはアレ

強い光を照射されていないと

途端に溶け腐ってしまうという属性のアレでして

野外で南に面したとこに置いておけばアレなんだけど

室内やすぐに日陰になってしまうような場所だと生育は難しいという

ちょっと面倒臭い水草であられまして

猫ババアの家の並びだとお世辞にも日が良く当たるという路地ではないですから

ホテイアオイの育成にはあまり適していない環境と言えるのだが

それでいて

ここのは青々としていて化け物みたく巨大化したホテイアオイでして

世話している人の育成がとても上手いということで

同じくお魚とホテイアオイを育成している身として

いつかこのような育成方法を教えていただきたいのう

もしアレだったら一株分けて頂きたいことこのうえないのう

などと思いつつ

いつ声をかけてみるべきか.......

などとアレしていたんだけど

その立派な化け物ホテイアオイが

軒並み全部茶色になって溶けて腐っていた

違和感はそれだった

あんな生命力溢れる化け物ホテイアオイでも

今年の冬は越せなかったのか.......

(なんとか生きてそうに見えても葉の繊維が凍ったことによりズタズタになっているなどで)
 
まあ、今年の冬は大雪もあったし特別寒さが厳しかったもんな......
 
などと思いつつ

猫ババアの玄関先に戻り

猫らが室内に侵入してしまわないように

玄関戸を小さく開けて猫ババアを呼ぼった

すぐに「 は~い、だれやの~? 」

つう猫ババアの返事が聞こえたので

「 あの~、アレでーす、俺でーす 」

つうと

「 おおー、にいちゃんか~、久しぶりやの~ 」

「 ちょっと待っとれ~、あたたた......  あいたたた....... 」

つって

いつもより少し遅れて猫ババアが玄関に出てきた

なんか辛そうだけど、どうしたの?猫ババアつったら

灯油のポリタンクを持ち上げたときに腰を少しやってしまったらしい

で、今日の午前中に国三病院に通院したばかりだと言う

おいおい猫ババアだいじょうぶか~?

ここ数年、病院にかかる事が多くなってきてないか?

あんまり無理したら駄目の事よ~

つうと

年取ったらみんなこんなもんじゃ

ワタシなんかまだ体は頑丈なほうじゃな

にいちゃんも何れ年を取れば分かるわな

ほれ、歯なんかも自然と抜け落ちてこうなるわな

ぬはははは

つって

歯抜け面の笑顔になった

うわー

それは嫌だわー

硬いものとか食ったときにボロッと抜けちゃう感じ?

つうと

いんや、なんも食うとらん時に自然と抜けたんやぞ

つうので

うわー! 嫌やわー! 年取るのこええー!

つったら

猫ババアはもっと笑顔でヌハハハと笑った






ということで

海の家に母を待たしてあるから

あんまり長く居座るつもりなかったけど

子猫がひとり隣の家の玄関の前で落ちてた小枝にじゃれつき遊びだした

( もう子猫というほど子猫の体格ではないが )

それを五木ヒロシのような目になって眺めていると

猫ババアが少し声を潜めて語りだした






隣のな、父ちゃんな、つい最近や

1週間ほど前に亡くなったんや

にいちゃんに話すような事じゃないがな

癌やったみたいやわ

若かったから早かったんかもな

可哀想にな~........






猫ババアの言う隣の父ちゃんとは

ホテイアオイ育成上級者その人の事

ああ、そうか、だから世話する人が居なくなって

玄関先のホテイアオイが全滅していたのか

理由が分かってしまうと

とても見るに堪えない悲しい景色になったよねそこの玄関先

よく猫ババアと路地でお話ししているとき

隣の人が犬の散歩に出て行って

そこからまた帰ってきたりしたな

会釈もしないし殆ど目も合わせない人だったけど

猫ババアがその犬さんの名前を呼んで

どちらにお出掛けやったか~?

みたいに話しかけると

ちょっと口元に笑みを浮かべて

うん、うん、と、頷きながら立ち止まる人だった

最初は、あれー? ちょっとなんか面倒臭いひと?

などと思っていたけど

猫ババアが言うに

心配になるくらい無口だが

日頃、嫁さんの面倒は好く見るし

群れから追い出されたような可哀想な猫を見つけると

すぐに家で飼っちゃうような人で

そういうことで

家には夫婦と猫5匹、犬2匹という大所帯であった

まあ、そういうアレで

ここに何年も通っていて

それで何度も顔を合わせていたけど

結局、その人とは1度も会話をした事なかったな

悪い人ではない

逆に病的に無口ではあるけれど動物に優しい良い人だと思っていたが

まあ、そういうアレだから

このホテイアオイってなんか肥料とか使ってるんですか?

などと軽く聞いたりも出来なかったわけだ






そういえば思い出す

猫ババアが留守だった時など

まあ、短時間で戻ってくるだろうと

玄関前の笏谷石に腰掛けて

隣に座った猫らをコチョコチョしてやったり写真撮ったりなどしておると

隣の人が玄関から出てきて

俺から5mほど離れたとこに腰掛けてタバコをぷかぷかしながら

俺とは眼も合わさなかったが

猫らの事を優しい目で眺めていたな

そしてから暫くして

子猫のうちのひとりが おっちゃ~~ん! という感じで

隣の人の足元に駆け寄り

そこにじゃれつき始めると

手を伸ばして遊んでやるわけでもなく

頭や背中を撫でてやるでもなく

菩薩のような微笑でじっと子猫を見下ろしていたな

俺はそれを横目でチラッチラ見ながらも

あらー、やっぱり猫すきなんだろうなー

感情表現はアレでも

こう、なんていうか、空気で伝わってくるようなものがあるよね

という

そういう事を思った




 
 
 

まあ

そういうことで

そういう人が最近に亡くなったと知って

ちょっと気持ち的に沈んだな

そしてから

猫ババアはまだ若かったら癌で早く死んでしまったみたいに言っていたけど

えっ? そりゃあ猫ババアからしてみたら若いけど

若くもないだろ? 爺さんと言えば爺さんの部類だろ

爺さんだと癌の進行は遅いアレだろ?

という事なんだけど
 
やはり癌の種類がアレだった

悪名高い膵臓癌であったらしい

なんか腰が痛いな? なんか背中が痛いな?

軽く病院で見てもらおうかな?

つったら

もう、末期の、手の施しようがない膵臓癌です

つって

その診断から1週間もしないうちに亡くなるという

だいたいがそんな感じの悪名高い膵臓癌だったらしい

これから自分が死ぬにあたり

なにひとつ準備すらも出来ずにお亡くなりになったであろう

きっと愛する犬さんや猫さんにお別れの挨拶ひとつも出来ずに

そういうの考えると

もう悲しくて悲しくてやり切れないの

なんでそうするかなてめえ神様このやろうとなるわよこれじゃあ

あのなあ、てめえ良く聞けよ馬鹿野郎となるわよそれはもう自然と

俺がなんで海に通っていたか分かってるわよねこの無慈悲の甲斐性なしの化け物野郎

そう言いたくなるわよ言いたくなくても言いたくなるわよ

暑さでフニャフニャのシロクン

寒さでブルブルのシロクン

港に捨てられたお魚の粗が美味しいシロクン

縄張り争いに負けたくさい傷だらけのシロクン

牛乳のむの下手なシロクン

金玉が茶色いシロクン

弱っていた筈なのに弱さを見せなかったシロクン

そういうの見せられたら見に行ってたら

そりゃおまえ勝手に励まされているような頑張らなあかんような気持ちになるわよ

まじでいつもいつも元気もらってたわよ

シロクンだけでない

気弱な猫のくせに頑張って縄張り守ってたペロニャンまで

その跡を継いだお喋りの白猫も

シロクンとペロニャンを間接的に死に追い詰めた感じがする茶トラ猫も

互いに野猫としてのアレだから憎んだりしてなかったのに

そいつまで殺してしまいなさりやがって

それでおまえ今回のアレだ

名前も知らんが良い人だったよ隣の人

もう、アレじゃないか

元気を貰いに海通ってきたのに

もう海のほう死ぃばっかりやないか

おちんこだして帰る事ばっかりやないですかくそが







それで

アレだ

次におまえがやりそうな事を予測すると

アレだろ、どうせ

分かってるわよ

いずれお土産片手に猫ババアの玄関に立つと

白黒の垂れ幕がかかってるんだろ

俺はびっくりしたドジョウみたいな顔して坂オバサン家に駆け出すだろうね

どういうことですか? どうなってるんですか?

そんなふうな事しか言えないだろうよね

その後はもうアレだろうよね

猫ババアのとこからひとりふたりさんにんと猫たちが減っていき

最後は毛玉ひとつ無い悲しみの路地になるだろうな

ほんとやめて

その技は俺に効く

効くというか死体蹴りわよオーバーキルわよ

いや、まじで冗談でなく

このまま猫ババアのとこに通い続ければ

絶対にそういう日が来る

ああ......

ゾッとする.......

ほんとにノスフェラトゥ・ゾッとするわよ..........

見たくないな、そういうの、ほんとに

体験したくないわよ

そんなの見てしまう前に、こう、なんかアレだ

こう、なんか政芝とかのだだっ広い広場を一人で歩いているときなど

俺の脳天に、こう、あの

直径3mくらいの隕石とかアレするといいんだけどとさえ思うかも知れないような

そういう気持ちもあるようなないようなある

好い季節なのに悔しいことこのうえない。







 
 
 
 

 
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