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シロクン







また泣いた

シロクン黄色眼

ぼく赤眼

ということで

老いたことで涙脆くなったのは自覚しているけど

昔から涙脆い部分はあったんだろうと思う

なにぶん一人っ子で育った為に

小さい頃からあまり涙は我慢せずに泣いていたと思う

兄弟に泣いているところを見られたら恥ずかしいとか無かったから

両親の前で泣く事はあまり無かったと記憶している

自室で独りシクシク泣いていた覚えは沢山ある

しかしながら

思春期を経ると

この場面では泣いたら駄目だろうな

相手のほうが哀しみが大きいかも知れないし

そこで先に俺がグズグズしていたら相手に失礼だろうな

とか

色々と思案して我慢はするようになったと思う

そういうことなんだけど

ことシロクンについての話になると

熟練の子役の泣きの演技さながら

即座に眼球が涙でいっぱいになるから

涙がこぼれぬように顎を起こして顔を横に向けて耐える事になる

目線など知らぬ方向の遠いお空などを見ているから

相手には あ!こいつオッサンのくせにめっちゃ泣きそう!

と、覚られている事間違いなしなのに

相手は構わず優しい言葉を投げかけてくる

また良い猫との出会いがあるよ

とか

だいたいそんな感じの言葉をかけてくれる事が多い

違うんだよな~

そうじゃないんだよな~

その言葉に対しては反論せザルを得なくなるんだよなどうしても

シロクンとはどのような猫だったか

俺にとってどれほど唯一無二の存在だったか

師匠であって兄弟であって愛しい子供のような存在だった

そんな存在を失ってごらんなさいよ

まじで利き腕もぎ取られたような喪失感だぞ

まあ利き腕モガレタ経験はないから

まあ、アレだ

まあ、アレなんだけどさ~

そういうことで

それを相手にどうしても伝えたくなるから

シロクンについて語らねばならなくなるんだけど

そんなもの語ったら涙こぼすくらいじゃ済まなくなってしまう

もうたぶん嗚咽になってしまう

目の前でオッサンがしゃくり上げながら鼻水と涙でドロドロになったら

相手ドン引きやと思うので

結局、伝えたい事はちっとも語れずに終わるよね

ということで

シロクンが居なくなってからもう何ヵ月経った?

未だに俺はこんな状態で

ぜんぜん駄目だぞシロクン

自分でも情けない事このうえないけど

このうえないけど........

ぬおおおおおお

腹が立ってきたわ

アホ猫があああああああああああああ

まだスポンサー様もシロクンが居なくなって寂しいって言ってたぞ

今現在スポンサー様宅で飼われている齢20年の老猫さんが召されたら

シロクンを家に迎え入れるつもりだったんだってよ!

くそがあああああああ

もう少しだったんじゃないかシロクン

もうあとほんの少しでおまえアホ猫め

あのなあシロクン

初めて40分50分も長くスポンサー様と会話したけど

凄く優しそうな人だったぞ

きっとシロクンのこと最後まで大事にしてくれる人だと思ったぞ

おまえなあシロクンみんな待ってるぞ今でも

戻ってこいつってるんだよ

とくおおの!

路地裏に!

戻ってこいつってるんだよ!

フム顔の茶色金玉のボサ毛のアホ猫が!

なんで金玉いっつも茶色なんだよ

なんで牛乳大好きなのに牛乳飲むの下手糞なんだよ

海の家の冷蔵庫にまだシロクンの牛乳3つも残ってるんだぞ

だからおまえはアホ猫なんだよ

人の気も知らないで

ほんとにおまえは。









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スポンサー様との会話







2月28日







母がお望みのツワブキを採集し終わり

その後

海の家の伸びすぎた樹木をアレしてやろうと思ったが

やはり少しだけシロクンを捜してみようと思い

島の駐車場まで車で下りていく途中

とくおお の路地に白いモノが日向ぼっこしていないか徐行しながら見ていると

シロクンのスポンサー様の奥さん様が下屋から落ちた布団を拾い上げて

それの埃をパッパッと手で払い除けている場面だったから

急ぎ島駐車場に車を駐車して

後手でドアをバタムと閉め 

とくおお の路地入り口まで駆け足で向かった

そうしますと

スポンサー様の奥さん様は下屋の上で布団を干していた

下から声を掛けるのもアレかな........

迷惑かも知れんな.......

またいつか声を掛け易い場面があったら.......

という考えが頭に浮かんだけど

思い切って声を掛けてみた




「 あの! しっ! シロク! いや、あの、いつもここに居た白猫って 」

「 ええと、あの、最近ずっと姿がないんで 」

「 あの、あの、も、もう、居ないんでしょうか? 」




スポンサー様の奥さん様は少し小首を傾げながら俺を見下ろして

何か思いついたように口元 あ という形にした



『 よく猫に会いに来ていたオニイチャンかな? 』



オニイチャンじゃなくてオッサンなんやけど

まあ、それは置いといて



「 ええ、そうなんです 」

「 何度か捜して周っているんやけど 」

「 トンネルの向こう側とか色々と捜したんですけど 」

「 あの、ここにも全然戻って来てないですか? 」



スポンサー様の奥さん様は

少し眉をひそめて悲しそうな顔をした



『 そう....... 』

『 私らも何度も捜したけど.......... 』













その後

5分ほどシロクンについての話をした

やはり12月の初め頃にシロクンは姿を消したこと

頭頂部の傷が膿んで首元にまで広がってきていて可哀想に思っていたこと

家に入れてあげようか悩んでいたが

スポンサー様は自宅に20年も生きている長寿猫を飼っていること

飼い猫の長寿猫も心配だったが

自分自身も年が年だから

シロクンの傷が酷いとき  ( 腐敗したような臭いを放っていたとき )

自宅に招き入れるのを躊躇してしまったこと ( 感染症が心配で )

それでもシロクンは食欲もあり弱っていく様子を見せなかった

なので

野良猫のシロクンは体が強いし

きっと大丈夫だろうと考えていた矢先

シロクンは姿を消してしまった

ということだった







そして

もしかしたら優しい人が拾っていったのかも

怪我をしているシロクンを可哀想に思い

動物病院に連れて行った後、そのまま飼い猫にしてくれたのかも

みたいな事も考えていたようだ

俺も全く同じような都合の良い考えを何度も何度も想像したもんな

たぶん、言いはしなかったが

俺がシロクンを連れて帰ってくれたのかも

とも考えていたんじゃないかと思う

それだったら、どんなにハッピーエンドだったか

いまうちにシロクンいますよ

傷も治って毎日いっぱい猫メシ食べてゴロゴロして元気いっぱいですよ

そんなふうな話が出来たら

どんなにアレだったか

しかしながら

今日、俺がスポンサー様の奥さん様に声を掛けて

シロクンの行方を尋ねた事で

その線は消えてしまった

俺もスポンサー様もシロクンとの付き合いは長いから

シロクンを失った悲しみは同等のモノと推測できる

そのまんまシロクンの存在に希望を持たせてあげて置けば

良かったんだけど........

また悲しみをぶり返させるような事をしてしまった

悪い事をしてしまった

まあ、俺もぶり返ったよな

もしかしたらスポンサー様がシロクンの可哀想さに耐え兼ねて

もうそろそろ寒さもきつくなってくるから家に入れてあげようということになって

そのまんま飼い猫にしてくれたんじゃないか

それでいつか俺が とくおお の路地を音を出しながら歩いていると

スポンサー様の家からニャー!という声が聞こえて

玄関戸の擦りガラスの向こうに白い陰が見えて

それでもう1度 景気良く音をジャラジャラさせると

ニャーオ? ニャーーーオ?

と、間違いないシロクンの声が返ってきて

シロクン! おまえ! おまええええ! よかったなああ! 生きてたんだなあああ!

飼い猫になったんか良かったなああああ!

つってガラス越しに感動の再会を........

そんな希望的な想像を何度も何度もしたよな

でも、これでその希望は崩れてしまった

そういうことでは お互い様だから

まあ、アレだよな
 
しかしながら

最後に

上のほうにシロクンの兄弟も居るから ( ヤクザ猫のことだ )

また、いつでも会いに来てあげてね

と、言われた

もちろん会いにくる

ヤクザ猫は人間嫌いだから仲良くなるのは難しいからアレだけど

シロクンの姿は見えなくても

シロクンはどこにでも居るもの

島駐車場からトンネル抜けて こども広場までの沿岸から

至る所の坂道階段から高台の隅々までシロクンとの思い出でいっぱいだから

こっちに来たら何処でだってシロクンの思い出と会えるのだから

そりゃあアレだろ

今後何十年だって通い続けるだろうと思うよ

もう悲しくはないと言ったら嘘だけど

後悔もないと言ったら後悔だらけだけど

これからもずっと会いに来ちゃうよなシロクン

シロクン今日は絶好の日向ぼっこ日和だったな

こうやってだんだんと気温が10℃超えるような日が増えてくるんだろうな

まだ寒い間にな

最後にもう1度だけシロクンを膝にのせて撫でてあげたかったな

おまえはアレかな

スポンサー様の膝の上で眠った事はあるのかな

もしかして人間の中で俺だけだったのかな膝に乗せたのは

などと少しでも思うと未だに目頭が熱くなっちゃうんだよ
 
まだまだだな俺は

なあシロクン。








きついなシロクン






12月11日





今日は午前8時30分に とくおお の路地を見に行った

今日はとても寒かったよなシロクン

だから とくおお のボイラー小屋にシロクン居ると思ったけど

居なかったな

今日こそ自分が納得出来るまで1日中捜そうと思ったけど

海沿いはずっと雨降りだったよシロクン

雨に濡れる事くらい構わないつもりだった

夜まで捜すつもりだったよ

無理だった

捜す体力はあったんだよ

でも気力が精神力が尽きちゃったよ

捜せば捜すほど

シロクンの死の可能性を捜し歩いているような

どんどんシロクンの死の確信に迫っているような

そんな気持ちになってしまったよ

つらいよシロクンこれはきつい

シロクン以外の他の顔馴染みの猫達はいつもと変わらず存在しているのに

シロクンだけが一番大切な存在のシロクンだけが居ない現実は

とてもきついよ

受け入れられない

猫ババアに優しい言葉をかけられても辛かったよ

何処を見てもシロクンとの思い出が残る場所ばかりなのも辛い

今日だけで何度涙を飲み込んだか分からないな

どれだけ自分がシロクンに執着して依存していたか思い知ったよ

どれだけシロクンが俺の精神的支えになってくれていたか思い知ったよ

俺は親父みたいな弱い人間ではないし そうなりたくないと思っていた

人間だもの避けられるストレスからは逃げるのは賢い選択だと思う

しかしながら

避けられないストレスには向き合って打ち勝てないまでも戦うしかないから

俺は親父とは違う戦える人間だと思ってた

でも
 
駄目だな 弱かったな~ シロクン、俺はやっぱりシロクンが居ない現実に向き合えない
 
シロクンは俺が尊敬するほど強く生きていたオスの港のボスのドラ猫野郎だから

こんなでグズッてる俺なんか軽蔑するだろうな

しかしながら

どうしても駄目なんだな、頑張ってるつもりでもチカラ及ばずだよ

すまんなシロクン

なんとか時間が経てば立ち直るつもりよ

なので

もう暫くはグズッても許してほしいぞ

自暴自棄にはならないからな

楽しい時にはちゃんと笑って自分をアレして

ちゃんとして生活するからな

シロクンありがとう

なんでこんな言葉が浮かぶのか最後に分からないな

俺の親友だったり兄弟だったり師匠だったり子供だったり

そういう大切な猫になってくれてありがとう。













        
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