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こうなると思っていた







1月7日






シロクンが死んでしまったという現実の

その悲しみに囚われの身になっていたのは自分でもようく分かっていた

でも、どうやら克服したみたいな感じ

克服した?

克服したとは違うかも知れない

自分の無意識下で勝手に脳味噌がリミッターをかけた感じだと思う

このまま悲しみによる強いストレスが心身にかかっていると

精神が逝てまうぞ

自分のしてきた行動や これまでの心の動きを正当化しろ

シロクンとの思い出を美化してしまえ

いつまでも冷たい沼に沈んでいくような気持ちを捨てて

今までシロクンと一緒に経験した楽しかった思い出を愛しむ様にしろ

それを思い出して

冷たい痛さでなく温かい痛みに変換しろ

ということで

まあ、自分でもよく分からんけど

とにかく

そんなふうになった

脳味噌が勝手にリミッターをかけてくれたような気がする

そうでなければ

今でも涙と鼻水でズルズルだと思う









今日 1月7日

今年初のシロクン捜しをした

何処捜したって居ない事は分かっていたけど

それでも歩いて捜したいのよ

12月の頃みたいに耐えられない悲しさを感じることは無かった

どれだけシロクンを大切に思っていたかを

胸を開いて見せる事は出来ないよな

でも俺は人間ですから

その思いを行動で示したいのね

伝えられないのは分かっているのよ

だってシロクン死んじゃったんだもん伝えようがない

そうなんだよな

そうなんだけど

結局は、どうなんだろうな?

やっぱり自分の為の行動なのかな? 自己満足に繋げる行動なのかも知れない

やっぱりシロクンあれだよ

夏までは捜すつもりだよ

音を出しながら島横漁村から北海岸入り口の集落まで捜し歩くつもりだよ

それでシロクンが死んだ現実を受け止めて納得出来るかと言うと

そうでもないだろうな

まあ、アレだ

無駄な事なんだろうけど

俺にとっては無駄な事ではないんだよな

自分でもよく分からないんだよ本当のところ

どうしたらいいか分からないから捜し歩くしかないから

そうするしかないんだよな

俺の頭が良かったら、もっと違う解決方法があるのかも知れないけど

解決方法?

解決する方法なんかないんだよな

これではもうアレだ 禅問答みたいなアレになってしまうから

これ以上はもう止めとこう

頭が悪いんだから考えたってそれこそ無駄なこと

だったら行動だよな

居ない猫を捜す愚かな人間が居たっていいじゃないか人間だもの








ということで

今日も午後3時30分頃に到着で

とくおお の路地から高台を巻いてトンネル向こうの こども広場 まで捜し歩いた

もちろんシロクンは居なかった

そしてから 猫ババア のとこに寄り新年の挨拶と少しばかり雑談をして

神社前に停めた車に戻ってきたのが午後5時過ぎだった

そうして

ふと携帯に眼を遣ると不在着信が入っていた

母の携帯からの不在着信だった

着信時刻を確認すると午後4時54分に着信していた

なんだろうか? この時間帯のアレだと

夜メシ食ってくるのか家で食うのかの確認の電話かな?

それか

俺が国三のザーイで食材を購入してくるかもと見越して

卵は要らないよ とか 牛乳は要らないよ

とか、そういう電話かも知れないな

まあ、とりあえず折り返しておくか

ということで

母の携帯に電話したら 長いコールの末にお留守番センターに回された

なんじゃおい.........

つって車に乗り込んで暫く走っていたら

親父の携帯番号で着信があった

ザーイ近くのコンビニ駐車場に駐車して着信ボタン押して耳に当てると

電話口から親父ではなく知らない男の人の声がする





もしもし? もしもし? 38さん?

いまからそちらの、えーっと、 お母さん? 

お母さんと代わりますね





38! どうしよう! 大変な事になって.........

お父さんが.......

お父さんが大変な事になって!

病院! 病院なんやけど! この病院....... 江鯖の.......




( はい、ちょっと代わりますね )




もしもし、あの、38くんかな?

あのですね

こちらの病院は江鯖の南丹病院なんだけど

場所は分かりますか?




南丹病院? あっと.......

あの、いや、はっきりと場所は分かりませんが

ええと、その、どうなっているんでしょうか?

事故ですか? 母も怪我しているんでしょうか?




ああ、ええとね.......

ごめんなさい、それじゃもう一度、お母さんと代わりますね





ああ! 38! お父さんの携帯の使い方がよく分からなくて........

お母さんの携帯は電池切れしちゃって.........

それで........  それで........





うんうん、分かったから

母上、もちつけ

もちついて、ちょっとだけシッカリして

どうなってるの? 事故か? どういう状況なのかよく分からない






お父さんが........  お父さんが.......

スーパーマーケッツで買い物してる時に血を吐いて.........

ああ、あんな生活してたら体壊すって何度も言い聞かせてたのに.........

それで、それで、救急車で運ばれて

それで

それで






ああ、そうか

血を吐いて救急車で、うん、うん、分かった

それで親父の意識はあるの?






意識はあるの

運ばれている途中でも ちゃんと受け答え出来て

頭はしっかりしていると思うの

とにかく早く来て!

病院の

ここの病院の場所分かった?

38が来てくれないとお母さんだけじゃもう

どうしよう.........







うん、うん、分かった

そっちに向かうから ( まだぜんぜん国三なんだけどな )

ええと、あの、さっきの人に代わって






もしもし、代わりました

えーっと、場所なんだけど

こちらの住所が~~~で~~~なんだけど

あのー、ナビでアレしてもらえると

ナビあります?

それかスマホで位置情報をアレしてもらって






ナビですか

う~~ん

ナビないです ごめんなさい

さらにスマホでなくてガラケーです すんません

あの、アレかな? 山西公園の近くかな?

市内から向かうと、えっと、山西公園のちょい向こう側くらいですか?






あ~

いや、山西公園は越えないです

もっと手前の、あの~、~~号線の

えーと、焼き鳥のヨシアキあるの分かります?

そこを左折かな? 山側に入っていくところなんだけど






うーん........

はい、なんとか、うん、大丈夫です

とにかく向かいます

焼き鳥のヨシアキのとこを山側に左折ですよね?

すんませんどうもありがとうございます












ということで

自宅に到着したのが午後6時30分頃

とりあえず親父のスマホの充電コードと

あと保険証どこだ?

母の携帯も電池切れつってたし

そういえば南丹に母の姉さんが住んでいるな

母は助けを求めたいかも知れない

そういうことで

母の携帯の充電スタンドも持っていかないとな

あれ~?

うーん、あれ~?

充電スタンドどこに置いてあるのよ?

まいったな~

あ、保険証、保険証

確かダイニングの ここの引き出しの中に.........

あった!

あったが.......

これは俺の保険証だな.........

うーん

電話しよ

もしもし、もしもし、母か?

ええとな、親父の保険証の保管場所どこ?

それと母の携帯の充電スタンドと

つったら

母はそんなのいいから急いで来て! とプリプリしている

1分でも1秒でもいいから早くと怒る

さらに、まだ自宅なのかと怒る

だってさっきの電話のときはまだ国三だったんだぞ

容態急変したんか?

母の言い方だと早くしないと親父の死に目に会えないような言い草だった

あのな母さんよ

俺はここ最近で色々な事が起こり過ぎて

自分が変わってしまったんよ

これから先の母の事を助けなきゃいけない自分の身の大切さを思い知ったというか

それで

強くなったのか弱くなったのか冷静になったのか

はたまた冷静通り越して冷酷になったのか

今回の心を重ねるべき相手が自己愛性人格障害の親父だから乾いているのか

もう自分でも自分が分からないんだけど

とにかく心の持ち方というか

なんかそういうのが凄く変質してしまったように思う

だから

こういう時こそ急がない

心細いだろう母の為に早く駆けつけてあげたいのは山々だけど

急いで車飛ばして事故したら

もしや人を跳ね飛ばしたりしたら

それで何の関係もない他人を殺したりしたら

もっともっと最悪な事態に陥る

親父も母も俺の人生も終わったも同然だろ

今でさえ親父の人格障害で家族関係絶賛崩壊中であるのにだ

だから

部屋のパソでグーグルマップひらくね

ちゃんと位置情報を自分の頭に習得してから

急がず慌てず南丹病院に向かうね









ということで

たぶん午後7時過ぎ頃に迷う事無く南丹病院に到着

緊急外来の待ち受けスペースで母と会話して

少し母は落ち着いてくれた

そこから30分ほど待つと

母と共に親父が寝ている診察室へ通された

親父はベッドの上で腕に輸血がされていた

意識もあるし普段と変わらないくらい会話も出来る状態

なんでも食道の動脈瘤みたいなのが破裂したとかなんとか

破裂だか破断だかそんなの

とにかく、そういう事での吐血であり貧血に陥っているから輸血らしい

そういうことでの

絶対安静ではあるが緊急にオペしないと命が危ないとかではないらしい

そういうこと










こうなる事はもう2ヶ月くらい前から予測していた

ちょっと早かったかなくらいで

完全に想定内の事例というヤツだった

遅かれ早かれというヤツだ

親父は自己愛性で突っ走り自分の体を破壊しただけのこと

それでも親父だ

それでも自分の親なんだから同情したり心配したり心を重ねようと試みるが

そうすれば普通なら家族同士の絆が深まるモノだと思うが

親父はそうならないんだよな

それが自己愛性人格障害という負の魔物なんだよな



「 俺の気持ちなんかおまえに分かるかよ! 」



これは好きじゃない言葉だけど

言って楽になるなら何か心の解決になるなら友達にも親戚にも叫びたいくらいだ

でもこの言葉は呪詛のようなモノと思う

叫んだところで

誰も同情してくれないどころか距離を置かれてしまうと思う

でも

これが人格障害者を身内に持つ家族の苦悩の心と思う

打つ手がないんだよな

なんにもない手詰まりなんだよな

もし親父が無事に退院出来たとしても

それで、ちょっとは懲りたとしても

ほんの少しでも今までの自分の行動を省みたとしても

すぐにまた自己愛性が顔を出して

同じ事を繰り返して病院送りになると思う

他人の眼から見たら

そんな馬鹿な人は居ないよと思うかも知れないけど

居るんだよ.........

ほんと

なんていうか

根本というか

それを言ってしまうと

俺がこの世に存在しなくなっちゃうけど

そもそもの間違いはと言うと

親父は家庭を持つべき人間ではなかったんよな.........

自分勝手に自己中に周りの人を傷つけながら

勝手に孤独に陥りながら

それでも人生好き勝手やって独りで死ぬのが普通だったんじゃないかと思う

そんな可哀想で馬鹿な人間が居るかと思うかも知れないけど

その生き方が自己愛性人格障害者の生き方なんだよ

もうほんと困っていることこのうえないが

どうにかならんかしらと思うが

どうにもならんしどうにもしようがないし

まあ仕方ないよな一緒に生きるしかないもんな











それにしても

去年の8月からの母の入院から始まって

親父と二人の生活で親父の異常性を知り

やっと母が退院してくれて親父の異常性も少しは治まるかと思いきや

さらに悪化しやがって

シロクンが死んで

親父が血を吐いて緊急入院とか

まじで........

まじで負の波状攻撃というか連鎖攻撃というか

なかなかのこの世の地獄というモノを経験してきたな

もっと酷い目に遭っている人も沢山居るだろうけど

自分のストレス限界値のギリギリ

レッドゾーンのほんのちょい下を水平に移動している感じだな

たぶんこれ俺がまだ若くて20代前半とかだったら

もう、投げてたな

夫婦間の事なんか知った事かつって

自分らでなんとかしてくれと思っただろうし

俺の人生は俺の人生なんだから邪魔しないでくれとか言っただろうな

つっても

今の俺でもまあ

けっこう疲れてボロボロだが

これは冗談で言うんじゃなくて

なんか不思議なんだけど

シロクンが俺の中に居て心を支えてくれている気がする

頑張れとか励ましてくれている訳じゃないけど

ただ、辛いと感じるとシロクンが俺の足元にまるまっていて

俺の顔を見上げてくれるような

それを感じるだけで

なんていうか凄く心強い

俺の脳味噌が生み出した錯覚でも妄想でもいいんだ

どっちだっていいんだけど

とにかく心強い

親友と師匠がいつも一緒に居てくれる感じ

また嫌なのが来るのかよ

もうどんどん来たらいいよ

こっちにはシロクンがついてるんだからな

そっちが打ち止めまで耐え切ってやるぞボケが

という気持ちにさえなれる

シロクン

死んでも尚俺を支えてくれるんだな

なんか生前からそんな気はしていたよ

シロクンは普通の猫じゃないって

おまえ、こんなチカラを持っていたんだな

やっぱりな~

シロクン、おまえ、まさかとは思っていたけど

さてはおまえ化け猫だったんだろ?

化け猫みたいな得体の知れない猫だったとしても

俺は化け猫シロクン大好きだぞ これからも死ぬまで好きだからな。









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きついなシロクン






12月11日





今日は午前8時30分に とくおお の路地を見に行った

今日はとても寒かったよなシロクン

だから とくおお のボイラー小屋にシロクン居ると思ったけど

居なかったな

今日こそ自分が納得出来るまで1日中捜そうと思ったけど

海沿いはずっと雨降りだったよシロクン

雨に濡れる事くらい構わないつもりだった

夜まで捜すつもりだったよ

無理だった

捜す体力はあったんだよ

でも気力が精神力が尽きちゃったよ

捜せば捜すほど

シロクンの死の可能性を捜し歩いているような

どんどんシロクンの死の確信に迫っているような

そんな気持ちになってしまったよ

つらいよシロクンこれはきつい

シロクン以外の他の顔馴染みの猫達はいつもと変わらず存在しているのに

シロクンだけが一番大切な存在のシロクンだけが居ない現実は

とてもきついよ

受け入れられない

猫ババアに優しい言葉をかけられても辛かったよ

何処を見てもシロクンとの思い出が残る場所ばかりなのも辛い

今日だけで何度涙を飲み込んだか分からないな

どれだけ自分がシロクンに執着して依存していたか思い知ったよ

どれだけシロクンが俺の精神的支えになってくれていたか思い知ったよ

俺は親父みたいな弱い人間ではないし そうなりたくないと思っていた

人間だもの避けられるストレスからは逃げるのは賢い選択だと思う

しかしながら

避けられないストレスには向き合って打ち勝てないまでも戦うしかないから

俺は親父とは違う戦える人間だと思ってた

でも
 
駄目だな 弱かったな~ シロクン、俺はやっぱりシロクンが居ない現実に向き合えない
 
シロクンは俺が尊敬するほど強く生きていたオスの港のボスのドラ猫野郎だから

こんなでグズッてる俺なんか軽蔑するだろうな

しかしながら

どうしても駄目なんだな、頑張ってるつもりでもチカラ及ばずだよ

すまんなシロクン

なんとか時間が経てば立ち直るつもりよ

なので

もう暫くはグズッても許してほしいぞ

自暴自棄にはならないからな

楽しい時にはちゃんと笑って自分をアレして

ちゃんとして生活するからな

シロクンありがとう

なんでこんな言葉が浮かぶのか最後に分からないな

俺の親友だったり兄弟だったり師匠だったり子供だったり

そういう大切な猫になってくれてありがとう。













シロクン







シロクンと最後に会ったのは11月の26日

左耳の後から首元にかけての傷は

見た目的には酷いものだったけど

少しずつ新しい皮膚が形成されてきて

膿も少なくなってきていて

この調子なら12月までには無理そうだけど

あと1ヶ月、1月の終わり頃には完治とはいかないまでも

シロクンを膝に乗せる事が出来るかも知れないと

ちゃんと毛皮も復活して いつもの冬のもこもこシロクンになったなら

ゴム手袋なんか捨てちゃって

思う存分素手でシロクンが嫌って言っても撫でまくってやるからな~



そう思っていた










12月2日金曜日、現☆場が国三運動公園近くであったから

仕事終わりにシロクンに会いに行けるかもと思っていたが

午後6時過ぎまで終われず断念した




12月3日土曜日、運動公園近くの現☆場は午後3時40分頃に終了

早く終わるのを見越して自分の車で現☆場に来ていた

きっとこの時間帯であればシロクンは とくおお の路地で日向ぼっこしてる筈と思い

港へと車はしらせ

午後4時ちょい過ぎに とくおお の路地に立ったが

シロクンは居なかった

おかしいな

これまで9月10月の間は 午後3時30分頃から夕方まで、いつも

とくおお の路地にシロクン居たのに

ということで

今までの冬のシロクンの事を思い出してみると

冷たい風を嫌ってか

トンネルの向こう側の集落に居た事が何度かあった

ということで高台を巻いてトンネルの反対の集落に下り探してみたが

シロクンからの返事がなかったから

そこからまた港とトンネルの反対側の集落までを3往復したが

最後までシロクンからの返事なかった




12月4日日曜日、いつもより少し早目に午後1時頃に とくおお の路地に立つ

とくおお の路地を音を出しながら2往復したが

シロクンからの返事はない

天気予報では夕方から雨

頼むぞシロクンいい加減出てきてくれよ

この日も高台を巻いてトンネルの反対の こども広場まで行って戻って3往復

シロクン、足が棒だよ、何処に居るのさ

そうして途方に暮れながら探し歩いていたら

午後4時近くから雨がポツポツと落ちてきた

なんだよ天気予報ちょこちょこ外す癖して今日は当たりかよ

シロクンも猫だから雨は嫌い

この様子じゃきっと出てこないかも知れないな

ということで雨が本降りになる前、午後5時くらいでこの日は断念






12月8日 今日

午前中で倉庫でゴソゴソ終了

今日は晴天だ

特にこの北陸の糞みたいな冬にあっては貴重な晴れ間であることこのうえなく

シロクンにとっても日向ぼっこする貴重な晴れ間であることこのうえなく

きっと今日こそは日溜りでフニャ~となってるシロクンと会える筈のことこのうえない

海に向かわない手はない

今日も少し早いけど午後1時ちょい過ぎからシロクン探しを開始したが

やっぱり とくおお の路地には居ないよう

今日も高台巻きの こども広場まで出て

そこからトンネルまでの海岸沿い集落の隅から隅まで路地という路地を歩いてみたが

シロクンからの返事はない

そうして今日も3往復

足が棒

まだ諦めない

もう1度 とくおお の路地を探してから

次は高台のもっと海抜の高い奥地まで捜してみた



シロクンからの返事はない

こんなに隅々まで捜し歩いてシロクンに会えなかった事って過去にあったか?

困った........

猫の事で困った時は猫ババアを頼ろう

猫ババア宅に寄る

猫ババアに最近シロクンの姿を見なかったか聞く

5日前ほど前に とくおお の路地でシロクンを見たと言う

5日前と言うと土曜日のこと

その日は午後4時頃からシロクン捜してた日だな

とくおお の路地には居なかった

詳しく聞いてみると猫ババアが路地でシロクンを見た時間帯は

朝方の午前7時から8時頃だったかも知れんと猫ババアは言う

なるほど.......

しかしながら猫ババアは御老体であるゆえ

日にちの経過感覚がいい加減なとこがあるからなあ.......

それにシロクンとヤクザ猫を混同してる所もあるからなあ.........

鵜呑みには出来ないとこあるからなあ

ということで

そのまま暫く猫ババアと会話しておると



あの白猫も 随分長く居るよなあ

酷い怪我もしておったし、兄ちゃん、そろそろなんかも知れんよ

猫はな

どんな長生きして体が強かった猫でもな

居なくなる時は、すうっと居なくなるからな

ほれ

兄ちゃん

まだ捜すんやろ?

自分の気ぃが済むまで捜したれ




つわれた

くっくっく.......

相変わらず猫ババアは物事の道理をハッキリ言ってくれよるわ........

おーーーーーっほっほっほ!

そんな事わ! 分かっていましてよーーーーーっ!

この38........  そんな事は分かっていましてよ..........

しかしながら

覚悟とか........

覚悟とか出来るかよ.........

週末や休みの度にシロクンと会うようになってから

もうどのくらい経った?

とにかく

そこそこ長い年月、沢山、シロクンと過ごした甘い時間がありましてよ

それの唐突な終わり方を

それが事実であったとして

それを無理矢理に噛み砕いて飲み込んで腹に入れて納得して

あいつは良い猫だったわよ

あんなに愛した猫は初めてだったわよ

あの猫に会えて幸せだったわゾ

なんつって

今までと変わらない顔で生活出来る強さなんか

この38には、ありませんことよ.........







途中の波消しと波消しの間まで注意深く

突堤の先まで捜した







日暮れまで捜した







やっぱり最後までシロクン出てこなかった









もしかして

これでお別れなのかシロクン? こんな最後なのか?

シロクンそりゃないですわゾ

それはないわ~ まじで~



どうせ次に港歩いてるときにでも

しれっとした顔で たかし丸 の下から現れたりするんだろシロクン?

見つからないなら捜すだけだ

気が済むまでって

おまえなあ

次の夏までずっと捜すからな

諦めきれないぞシロクン

何処かで生きていてくれシロクン

おまえが居ないとオイサン駄目かも知れないぞまじで

ここのところぐっと冷え込んできたし

この9月から12月の間にシロクンを取り巻く周りの環境の変化も多かったから

ねぐらを移動させただけだよな?

もっと朝方とか夜の深い時間帯とかに捜せば会えるよな?

たのむぞシロクン。